職業によっても不眠症になりやすい

不眠症に悩む人が多い職業は複数存在しており、その一つが医師や看護師などの医療従事者です。夜勤や緊急対応が避けられないため、昼夜逆転の生活を強いられることも少なくありません。不規則な生活リズムで体内時計が乱れ、自然な睡眠リズムの維持が難しくなります。また、勤務中のストレスやプレッシャーも大きく、不眠症に陥りやすい環境と言えるでしょう(看護師の不眠症についてはこちらを参考:不眠症かも…?看護師のお悩み解決

IT業界のエンジニアも、不眠症に悩まされやすい職業の一つです。プロジェクトの締め切りに追われ、長時間パソコンと向き合うことは日常茶飯事でしょう。夜遅くまで仕事を続けることも多いため、睡眠時間が削られるうえにブルーライトの影響で寝つきが悪くなることもあります。頭を使う仕事なのでリラックスの時間が少なく、脳が常に活動状態な人もいるのが実情です。

運送や工場関係の仕事も、不眠症になりやすい職業となります。特に長距離運転のドライバーは、睡眠不足が直接的に仕事のパフォーマンスや安全に影響を与えるため深刻です。工場は24時間稼働している現場が多く、夜勤や早朝勤務が避けられません。そのため、体内リズムが崩れて睡眠の質が低下しやすい状況にあります。

教育関連の仕事に従事する教師や講師も、不眠症に陥りやすい職業でしょう。授業の準備や生徒の指導、保護者対応などで多忙を極め、新学期やテスト前は長時間働くことも珍しくありません。さらに、精神的なストレスやプレッシャーが強く、休息時間もなかなか取れないことが多いです。仕事に対する責任が重いためにオフでも仕事が頭から離れず、眠れない状況に陥りやすくなります。