不眠症になる原因は多岐にわたりますが、その一つとしてストレスが挙げられるでしょう。仕事や人間関係、家庭内の問題などさまざまなストレスにより、心身が緊張しやすくなります。緊張が続くと体はリラックスできず寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めたりすることが増えるのです。ストレスが溜まると就寝前のリラックスが難しくなり、結果として不眠症になります。
食生活も不眠症に大きな影響があり、カフェインやアルコールの摂取は睡眠の質を悪くする要因です。カフェインを多く含むコーヒーやエナジードリンクには覚醒作用があり、寝つきが悪くなります。アルコールは一時的に睡眠を誘発することもありますが、深い眠りを妨げ夜中に目が覚めやすくなるので注意しましょう。また、夜遅くに重たい食事をとると消化にエネルギーが使われ、深い眠りにつきにくくなるので気をつけなければなりません。
運動不足も不眠症の原因であり、体を動かすことで体内時計が調整され、自然な眠気が訪れるようになります。一方、運動不足の生活を続けると体内時計が乱れ、夜になっても疲れが感じられずに寝つきが悪くなるのです。ただし、夜遅くに激しい運動をするとアドレナリンが分泌され、かえって目が冴えることもあるので、適度な運動を心がけましょう。
スマートフォンやパソコン、テレビなどから発せられるブルーライトは脳を刺激し、眠りを誘うホルモンであるメラトニンの分泌を抑制します。寝る前に電子機器を使用すると脳が覚醒状態になりやすく、寝つきが悪くなるのです。電子機器の使いすぎはストレスを増加させる要因ともなり得るため、就寝前の時間の使い方には気をつけましょう。