不眠症の主な症状とその影響

不眠症は、多くの人が経験する睡眠の問題です。具体的には寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、早朝に目が覚めてしまい再び眠れないなどの症状が現れます。こうした症状が続くと慢性的な睡眠不足に陥り、日常生活にさまざまな影響を与えかねません。たとえば、仕事や学業のパフォーマンスが低下したり、集中力や記憶力が落ちたりするのです。

寝つきが悪いとは、布団に入ってもなかなか眠れない状態のことを指します。布団に入って30分以上経っても眠れないと寝つきが悪いとされ、心配事やストレス、不規則な生活リズムが原因であることが少なくありません。寝つきが悪い日が続くと翌日に疲れが残り、さらにストレスが増えるという悪循環に陥ることがあります。

夜中に何度も目が覚めると、深い睡眠がとれません。深い睡眠は体や脳の回復に不可欠で、浅い睡眠が続くと疲れやすくなります。また、眠りが浅いと夢を多く見ることになり、これも疲労感を増す原因です。夜中に目が覚めてしまう理由としては、周囲の環境がうるさい、体の痛みや不快感、心配事が頭から離れないなどが挙げられるでしょう。

早朝に目が覚めてしまうと、その後再び眠りにつくのは困難です。このタイプの不眠症は、年齢を重ねると多く見られる傾向にあります。早朝覚醒が続くと睡眠時間が短くなり、日中に眠気やだるさを感じやすくなるのが実情です。気分の落ち込みやイライラが増えるケースもあり、メンタルヘルスに悪影響を及ぼすことがあります。